みんなが知ってる情報は価値がありません。
情報というものは、世の中に出回った時点では、ピークを過ぎたものがほとんどです。
現在では、これが市場における大原則であり、どんなに株価に影響を与えそうな情報であっても、すでにマスコミに取り上げられた情報などは、市場ではもう織り込まれている場合が多のです。
市場に織り込まれているということは、その情報によって株価はすでに変動済みということです。
したがって、その情報による新たな株価の動きはないのです。
このように、株価に変動を与えそうな情報でも、マスコミに取り上げられた段階では、すでに売買のタイミングは過ぎてしまっているのです。
相場というものは、大勢の投資家が今までの考え方を変えることによって大きく動きだします。
だから、大勢の投資家がすでに考えていることは、新たに相場を動かすエネルギーとはなりません。
要は、すでに人気が高くなっているものは、多くの投資家がすでに買っているということであり、価格もすでに高くなっているのです。
だから、そのタイミングで買っても高値掴みになる場合が多いということに他なりません。
ここで注意しなければならないのは、投資の専門家と称する人たちや、証券会社の営業マンが推奨する銘柄です。
この人たちは、毎月あるいは毎週、多くの銘柄をあなたに奨めてきます。
投資の専門家と称する人たちであれば新聞や雑誌の記事などで、証券会社の営業マンであれば店頭であなたを掴まえて銘柄を奨めてきます。
しかし、この人たちが推奨する銘柄というのは、すでにピークを過ぎた銘柄である場合が多く、一見、上昇トレンド真っただ中のように見える銘柄を奨めてきます。
しかし、その人たちが奨めるようになって株価がもう一段値上がりすると、それまでにその銘柄を買っていた投資家たちは、もうその時は利益確定の準備を始めているのです。
そして、最後に買ったあなた方一般投資家たちは高値で取り残されて、あとは下落を待つだけとなります。
だから、投資の専門家と称する人たちや、証券会社の営業マンの情報には、くれぐれも注意をしなければなりません。