株式の保有期間による分類
一口に株式投資と言っても、分単位で株式を売買するものから数十年間保有するものなど、売買の期間だけでも色々な投資方法があります。
この、株式を保有する期間によって、大まかに「長期投資」、「中期投資」、「短期投資」などに分けられます。
そして、この投資期間の長短で、投資の考え方や手法が全く異なってきます。
短期投資といえはまず浮かんでくるのが、「デイトレード」や「スウィングトレード」です。
これは、チャートの動きに対する瞬時の判断とスピードが要求されます。
一時期「デイトレーダー」という言葉も流行ったときがあります。
映画やテレビなどでよく見かけることがあったと思いますが、チャートが映し出された何台ものパソコンを前にして、一日中張り付いて株式の売買を行うものです。
しかし、我々は四六時中チャートを眺めていることなど、基本的にはできません。
このような、超短期の株式投資の手法は、一般の人には不向きな手法といえます。
一方、中・長期投資は、比較的長い期間で投資を行うため、デイトレードなどのように超短期の株価の動きには影響されにくい手法です。
また、パソコン画面のチャートに張り付いている必要もありませんので、本業のある人でも十分行える投資方法です。
本来、株式投資というのは、その企業の将来性や成長性を見込んで、その企業に長期的に資金を投じることです。
だから、株価の短期的な値動きをとらえて利益を得ようとすることは、どちらかという投機といった方が良いかもしれません。
しかし、一般的に株式投資というと、資産として株式を保有するというよりは、短期的に株式を売り買いして利益を得るという方が多いのが現実です。
なぜなら、中・長期投資の場合、利益を出すのに時間がかかるため、早く利益が欲しい方や投資の利益で経済的自由を得たいというような方には、不向きだからです。
したがって、「資産」として保有するのではなく、利益目的で株式投資をするのであれば、一つの取引について長くても半年を目途にするべきです。
だから、本業以外で収入の柱を作りたいとか、老後の生活のために利益を得たいのであれば、何年・何十年先のための株式投資でなくて、ある程度短期的な投資方法を学ぶべきです。
しかし、株式投資の世界は、素人が生半可な知識で立ち向かえるほど甘い世界ではありません。
誰でも簡単に、大きな利益を得ることができると考えてはいけません。
個人で株をやれば、大半の人は損をします。
株式投資を行っている一般投資家の95%は、稼ぐことができていないというのが現実です。
株式投資で「お金持ちになる」、「経済的自由と時間的自由を得る」という結果ばかり見ていても無理です。
特に、1980年代以降のバブル期と同じようなやり方や考え方は通用しません。
株は誰でも儲かるわけではないし、そして、株で簡単に大きく儲けることはできません。
なんとなく株式投資をしても儲けることはできません。
株で儲けよう、稼ごうと思っているなら、それなりの、勉強やトレーニングが必要です。