株価の変動には経済情勢や企業業績などはあまり関係がありません。
株価は、「上がる」か「下がる」か「横ばい」かの三つに一つです。
株を買う人が多ければ株価は上がるし、株を売る人が多ければ株価は下がります。
そして、売る人と買う人が同じなら株価は変動しません。
株価というのは、日々刻々と常に変化しています。
ところが、経済情勢や企業業績というものが、そんなに短期間で頻繁に変化することはありません。
要するに、株価の変動には経済情勢や企業業績などはあまり関係がないということです。
さっきまで業績の良かった企業が、数十分後や一時間後に急に業績が悪くなったりすることはほとんどありません。
だから、株式投資をする際に、企業業績の良し悪しや景気の良し悪しなどをあまり気にする必要はないんです。
株式投資で利益を上げるためには安値で買って高値で売れば良い、という理屈はわかっていても、一般の投資家には、どこが安値でどこが高値か分からないのが実情です。
この株価の安値や高値を知るためには、株価チャートを利用する方法があります。
株価チャートは、株価の位置・水準・方向や強弱、そして、売買のタイミングを教えてくれます。
また、株価チャートは、個別銘柄の投資判断だけでなく、相場全体の大勢・トレンドを掴むためにも有効です。
このような、株価チャートを用いて投資判断を行う手法を「チャート分析」「テクニカル分析」といいます。
これに対し、企業業績や財務諸表などを投資判断の基本とする手法を「ファンダメンタルズ分析」といいます。
チャートによるテクニカル分析にも色々あります。
その中でも、「ローソク足」と「移動平均線」を理解して、そして、この二つを組み合わせると株価の動きを掴むことができるようになります。