移動平均線の見方
「移動平均線」とは、直近の株価がどのように推移しているかを一目で見ることができるグラフです。
たとえば、「5日移動平均線」であれば、1日前から5日前までの株価の終値を足して5で割って算出します。
今日の終値が出れば、5日前の終値と入れ替えて、毎日最新値を算出していきます。
移動平均線は、必ず現在の株価より遅れて動いていきます。
だから、直近の株価が上がれば移動平均線も遅れて上がり、直近の株価が下がれば移動平均線も遅れて下がってきます。
日足チャートは、5日(一週)、25日(一か月)、75日(三か月)など。
週足チャートは、13週(三か月)、26週(半年)。
期間の短い移動平均線は、短期売買時の分析に向いています。
75日や26週は、中長期の値動きを分析するのに使用します。
さらに長期の値動きを分析するには、200日・50週(一年)なども使われます。
移動平均線で相場の動きを見る場合、向きと強さに注目します。
現在の株価が、移動平均線の上にあれば、上昇トレンドの可能性があるし、逆に、現在の株価が移動平均線の下にあれば、下降トレンドの可能性があります。
また、現在の株価が移動平均線と同じ場合は、転換点となる可能性が考えられます。
現在の株価が移動平均線を抜けて上にある上昇トレンド中に、株価と移動平均線が重なった場合は、下降トレンドに転じる可能性があります。
期間の異なる移動平均線を表示させ、期間の短い移動平均線が上にある場合は、上昇トレンドの可能性があると考えられます。
移動平均線の角度が急なほど、直近の株価が大きく上昇または下落したことを示すので、トレンドの勢いが強いといえます。
移動平均線の角度が急角度からなだらかになった場合は、トレンドの勢いが弱まっていることになります。
だから、移動平均線の角度の変化にも注意が必要です。