『順張り』と『逆張り』
人は、予期していない出来事に出会うと過剰に反応してしまう傾向があります。
たとえば、相場に思ってもいないような好材料や悪材料が出たりすると、敏感な投資家はその材料に対して過剰に反応してしまいます。
そして、その相場の反応に対し、さらに他の投資家たちが反応するため、株価は適正価格から大きく乖離してしまいます。
売られすぎ、あるいは買われすぎの状態になるわけです。
しかし、株価がいつまでも上がり続けたり、下がり続けたりすることはありません。
しばらくすると株価は適正な水準に戻ってきます。
上がったものはいつか下がり、下がったものはいつか上がります。
ここに「逆張り(リターンリバーサル)」という投資手法が考えられました。
たとえば、一定期間で大きく下げた銘柄をリストアップし、その中から投資する銘柄を選定するというようなやり方です。
ある悪材料によって、適正価格より下に大きく乖離したところで買い、適正価格に戻った所で売って利益を得るという手法です。
あるいは、その企業の持っている資産や業績・将来性などと比較して、現在の株価が適正価格より安いと思われる場合、その銘柄に投資していくという方法もあります。
ウォーレン・バフェットなどは、この手法を用いる投資家の代表です。
しかし、「逆張り」の場合は、一般的に時間がかかること多いといわれています。
ウォーレン・バフェットなどは典型的な長期の逆張りです。
上昇相場も下落相場もしばらく続きます。
上昇相場が続くときは、その流れに乗って「順張り(トレンドフォロー)」で買っていく方が良いことがあります。
そして、短期的な利益を狙っていくなら「順張り」の方がお勧めです。
ただし、これが高値圏だった場合は反転して急落するという危険性を伴います。
要は、投資タイミングの問題です。